こんにちわ!
今回は、間取りをExcelで作る方法についてご紹介したいと思います!
かくいう私は今でこそマイホームデザイナーを使っていますが、
家づくりを初めた当初はExcelでやっていましたし、
今でも、簡単な図面や、ゾーニング程度であれば、Excelのこの方法で十分だと思っています。
この記事の内容をマスターできれば、↓みたいな間取りが簡単に作成できるようになると思います。
※データだけ欲しい!という方向けにダウンロードをご用意いたしました!
目次
- 基礎編
- ゾーニング編
- ドア・引戸・窓作成編
- 階段・導線作成編
- 完成版ダウンロード
1.書式の設定をする
最初に下準備として、
Excelを方眼用紙のようにしたいので、その書式設定を行っていきたいと思います。
■その前にモジュールについて
「モジュール」というのは、方眼用紙のセルの一辺を実際の何cmにする?っていうお話です。
言い換えると、半畳のタタミを縦横何cmにする?ってことになります。
一般住宅では、mモジュールと、尺モジュールの二つが使用されます。
・mモジュール・・・1m×1m
・尺モジュール・・・910mm×910mm
なんで、モジュールを意識する必要があるのかといいますと、
家具や家電、ドア、窓などなど・・・いろいろなパーツを
cm単位で間取りに配置できればめちゃくちゃ便利ですよね?
たとえば、ベッドが部屋に収まるかチェックしたい時とか↓
モジュールの設定をしておけば、それができるようになるというわけです。
住宅会社が決まっている場合は、どちらを採用しているか確認してみてください。
特に決まってない場合は「尺モジュール」で良いと思います。
この記事でも「尺モジュール」をメインにご紹介していきます。
それでは、さっそくはじめていきましょう!
まず、Excelを開いて、新しいブックの状態にします。
このままではセルの大きさが小さいので、見た目を少し拡大したいと思います。
画面右下にある表示倍率を少し大きく変更します。
(以下の例では150%に変更しました。ご使用のPCで見やすいサイズにしてください。)
次に全セルの行の高さと幅を変更します。
左上のコーナーをクリックして全セルを全選択状態にします。
この状態で、一番左の行番号をどこでもいいので右クリックし「行の高さ」を選択します。
行の高さに「25.5」と入力してOKを押します。(mモジュールは28.50)
これで、全セルの高さが一括して変更されます。
続いて、行の間をクリックして高さ(ピクセル)を確認します。(↓この場合は34ピクセル)
行の高さと同じ値を列幅に設定したいので、
今度は全選択のまま、一番上の英文字をどこでもいいので右クリックして「列の幅」を選択します。
高さと同じ数値(ここでは34ピクセル)を入力してOKを押します。
これで、910mmモジュールの方眼用紙が完成しました!
ちなみに、「25.5」は何者かと申しますと、
半畳の図形を 0.91cm × 0.91cm に設定した時の、おおよその行と列の大きさになります。
(お使いのExcelによっては誤差が出るかもしれませんので、その際は調整をお願いします)
2.基本の長方形(1帖)をつくる
続いて、基本の図形である、1帖の長方形を作りたいと思います。
「挿入」ー「図形」をクリックします。
図形がたくさん表示されますので、長方形を選びます。
セルの適当な場所をクリックすると、長方形の図形が作成できます。
このままでも良いのですが、
線と背景色を変えたいと思います。
図形をクリックして選択しておきます。
その状態で、「書式」ー「図形の枠線」をクリックします。
枠線の幅は「1pt」にしておきます。(お好みで変えても大丈夫です)
そのまま、背景色も変更しておきましょう。
「書式」ー「図形の塗りつぶし」を選択します。
好みの背景色を選びます。ここでは白にしました。
続いて、図形のサイズを変更してみましょう。
図形のサイズを変更する方法は、プロパティの設定とドラッグの2つの方法があります。
まずは、プロパティの設定による図形のサイズ変更をやってみたいと思います。
この方法は、ミリ単位で図形サイズを調整したい時などにとても便利です。
図形を右クリックします。
メニューの中から「サイズとプロパティ」を選びます。
先ほど、1cm=1m で作図できるように、モジュール設定を行いましたので、
「高さ」に1.82cm、「幅」に0.91cmと入力して閉じるをクリックします。
(畳1帖のサイズ=1820mm×910mm)
1×2マスの畳1帖の長方形が完成しました!
3.ドラッグで図形をサイズ変更(セルにピタッと吸着する方法)
次に、ドラッグによる図形のサイズ変更をやってみたいと思います。
ここでは、図形をセルに合わせて図形をサイズ変更できるという方法をご紹介します。
(この方法は意外と知られていないExcelの便利機能なので覚えておいて損はないです!)
「書式」ー「配置」ー「枠線に合わせる」を選択してください。
これだけで、図形がセルに吸着するモードになります。
(図形を選択する必要はありません)
図形の端や角をつかんで、ドラッグしてみましょう。
図形がセルに合わせて気持ちよくバチッと吸着されたと思います。
元に戻したい時は、先ほどの「枠線に合わせる」をもう一回クリックしてモードを解除してください。
切り替えが多少面倒ですが、
この方法を使うと、手早くきれいな間取りを作ることができるようになるので大変おすすめです。
4.基本の長方形(6帖、4.5帖、8帖)をつくる
続いて、よく使う部屋サイズの長方形を作ってみたいと思います。
ここでは、上で紹介した「セルに吸着する方法」で行います。
まず、先ほどの図形をコピーします。(図形を選択して右クリックー「コピー」)
※基本の図形はテンプレートとして取っておくと、何回も作りなおさなくてよいので便利です。
適当なセルを選択して貼り付けます。(セルの上で右クリックー「貼り付け」)
貼り付けて新しくできた図形をクリックして選択状態にします。
図形の右下をドラッグすると図形サイズが変更できます。
そのまま3×4マスに広げましょう。
6帖の図形が完成しました。
文字を入れることも可能です。
図形を選択した状態で、文字を入力してみてください。
文字が表示されない場合は、文字色が「白」になっている可能性があります。
図形を選択した状態で「文字色」を変更してください。(自動は黒になります)
この方法で、6帖、4.5帖、8帖などいろいろなサイズが作成できるようになります。
5.テキストボックス(見出しやコメント)を作る
他の人にも見せる機会が多い間取り図。
Excelなら、タイトルなどの見出しやコメントなどの文字を自由に入れることができます。
ここでは、「1F(1階)」という見出しを作っていきたいと思います。
「挿入」ー「図形」でテキストボックスを選択します。(長方形でもOKです)
セルをクリックするとテキストボックスが現れますので、
これを選択した状態で「1F」と入力してみましょう。
書式を変更したい場合は、すでに用意されている書式を選ぶと便利です。
図形を選択すると上のメニューに「書式」があらわれます。
これをクリックすると、いろいろな書式が表示されます。
お好みの書式を選択すると図形に反映されることが分かると思います。
「書式」の設定ではさらに細かい変更も可能です。
主な設定を紹介しておきます。
フォントはWindows標準で入っている「メイリオ」や「游ゴシック」に変えるだけで、
見た目が上品にしあがります。
今回は、ここまでです。
Excelの基本操作方法を使って、シートと図形の書式設定の操作方法のご紹介でした。
次回は、これらを使って実際に間取りを作っていきたいと思います!→次の記事へ