今年もエアコン掃除の季節がやってきました。賃貸だとエアコンクリーニングなんてやる気がしませんでしたが、自分のエアコンとなると話は変わります。毎年、夏の終りが近づくと風物詩となっています。今回は、そんな我が家のエアコン分解風景をご紹介したいと思います。
はじめに
エアコン分解は今年で4回目、1年に1回やっています。
一応、過去3回とも成功はしているのですが、調べながらの分解は非常に時間がかかる上に、部品が折れたり、復元できたと思ったらネジが大量にあまったりと散々な結果に終わってきました。
我が家のエアコンは富士通のノクリアというシリーズで、お掃除ロボの構造が非常に複雑なのがその大きな原因です。
これまでの教訓から、お掃除ロボ付きエアコンの分解は、それなりの知識と経験がないと何かしらのトラブルが起こります。クリーニング業者が敬遠するのもうなずけます。この記事が、致命的なトラブルになるのを少しでも防ぐのにお役に立てれば幸いです。
エアコン改造に必要なもの
- 電動ドライバー
- ネジ入れ
- 内張り剥がし
- 脚立
- カメラ(スマホ)
お掃除ロボット付きエアコン分解(FUJITSU nocria)
ここからはエアコン分解風景のご紹介です。
1.電源を外す
安全第一、というわけで電源を外して安全に作業をしたいと思います!
2.フィルターを外す
フィルターを外すのは簡単ですね。
普段どおりフィルターを外したところ。
そして、説明書の記載はここまでになります。
山に例えるとここから先は入山禁止エリアとなります^^;
気を引き締めて進めて参りたいと思います!
ここから先はこま目に写真を撮っておくのをおすすめします!
3.前面パネルを外す
早速ですが第一の難関です。
前面カバーを持ち上げて左右の固定しているネジを外します。この時できる限り協力をもらうのがおすすめです。手にドライバーを持ったままでは落下のリスクがあります。お一人の場合は、ドライバーやネジはポケットにしまって両手で外すのが良いです。
我が家は去年ここでやらかしました。。
ドライバーを持ったまま前面カバーを持とうとしたところ、右だけがスルッと外れて左だけで宙吊り状態になってしまいました。落下防止のため左は取れにくくなっているのだと思います。そして、左の接続パーツは樹脂製だったため折れてしまいました。
メーカーに聞いてみると部品だけの交換はやっておらず、前面カバー交換で2万5千円になると。さすがに買えないので、専用の接着剤を購入し後日なんとか取り付けました。しかし、今でもこの部分は弱くて慎重に優しく扱わないといけなくなってしまいました(T_T)
4.前面の電子部品カバーを外す
前面の電子部品カバーを外します。ネジを6個外しました。ネジ外しは電動ドライバーが絶対におすすめです。作業効率が全然違います。
入れ物は何でもいいのですが、セリアで買ったブリキ製のを使っています。かわいくてお気に入りのツールボックスです。パーツを分けるために2、3個あっても良いと思います。ちなみに、このノクリアはネジがすべて同じだったので最低1つあれば問題ないでした。
前面の電子部品カバーは、手で簡単に外れます。
電子部品がいっぱい見えてきました。最初はここで「無理でしょ(*▽*)」と諦めかけました。このあたりで2合目です。
5.右のカバーを外す
まず、右カバーについてるネジを外します。
電源ユニットの小さいカバーも外しました。
ここからが第2の関門です。
構造が分からないとなかなか外れず、さらにはめにくいです。
この内側にあるツメを外します。
力づくはでなく浮かして外す感じです。全体的に力づくはNGですが…><
奥のツメがはずれたら、前面のツメも外します。内張り剥がしを使ってひっかりを探りながら外していきました。
この便利なアイテムは樹脂製でエアコン分解の他にも、車の内装などでも使われている商品です。内張り剥がし、クリップリムーバー、スクレイパーという商品名で売られていました。我が家は「エーモン」と呼んでいます^^こちらも楽天のリンクを貼らせていただきます。
ここまで外れたら簡単に取り外せます。
右カバーが取れました。
6.左のカバーを外す
左のカバーは、上面と底面のツメを外せば簡単に取れました。
左カバーも取れました。
7.底面のパネルを外す
底面のパネルは簡単です。
ネジを隠しているキャップを外してネジを外します。ネジのキャップはL字の工具を差し込んで引き抜くのが正しいようです。我が家は代用品が無かったのでマイナスドライバーで外しましたが、案の定キャップに傷がつきました。いや、本当にFUJITSUさん勘弁して;;
底面のパネルは手で簡単に外せました。
ここから先はショッキングな映像が含まれます!
ここから先は、夏の間についたカビの写真が登場します。苦手な方はスキップをおすすめします。
→9にスキップする
8.送風パネルを外す【閲覧注意】
送風パネルを指でつまんで広げます。
う”、カビが。。
めげそうになりますがガマン。。マスクは必須です。
うぎゃああぁぁぁ。
こんなのをずっと使っていたとは~。
もっと、こまめに掃除しないといけないと反省。
ルーバーのフックを外します。
細かいコネクタも外していきます。この辺りはプラスチックなので簡単に外せます。
最後に送風パネルをたわませて片方ずつ軸から外します。
片方取れたらもう片方は簡単に外れます。
左の軸はバネが付いていますので、無くさないように注意が必要です。我が家はこのバネがどう収まっていたか分からなくなってしまいました。外す前に写真を撮っておくのを強くおすすめします。
だいぶ外れてきました。この辺りで5合目です。
だんだんと疲れてきますが、ここから電子部品のコードを取り扱うので繊細な作業が始まります。がんばりたいと思います!
9.電子部品のコネクタを外す
これが最後の難関です。
電子部品のコードを全て外していきます。最初は全部外さなくても大丈夫かなと、ささやかな希望を持っていたのですが、お掃除ロボットを外すためには全て取り外す必要がありました。無情にも希望は、はかなく散りました。メーカーの開発者さん、お願いです。もう少し外す前提の設計にしていただきたいです。と毎回思います。
スイッチのカバーを外します。
リモコン受信部を外します。
コネクタを爪で押して引き抜きます。コードを引っ張るのは断線につながるので絶対にNGです。
意外とすべてのコネクタが色と形で迷うことなく付けれるようになっていました。
コードを外していきます。
このあたりはこま目に写真に撮っておくのが吉です。
組み立てる時に必ず役に立ちます。
お掃除ロボにつながっている部品をすべて外していきます。
ケーブルを優しく慎重に外していきます。
ここも内張り剥がしが役に建ちます。
だいぶ外れてきました。
重要そうなボックス。これも外します。
左端にセンサーが付いています。これもカビだらけです。ネジを外して取り外しました。
コードがすべて外れて、お掃除ロボが取り外せる状態になりました。ここまでくると家族の心配なまなざしが極限に達し神に祈る心境になってきます。無事生還が無理だと感じたらその時点で引き返すのがおすすめです。本物の山登りみたいですね。
10.お掃除ロボを外す
コードが外れたら、お掃除ロボが固定されているネジを外します。
上面にひっかけがあるのでスライドしたら外れました。実はエアコン本体って壁に引っ掛けているだけなので、エアコン本体を持ち上げないように注意が必要です。
ガパッと外れました。
11.フィンのカバーを外す
フィンにカバーが付いているのでこれも掃除にじゃまなので外します。
ワイヤーが引っかかてるだけなので、これを外します。
このカバーはフィンに刺さっているだけなので上にひっぱれば取り外せました。手を切らないように注意してくださいね!
これで分解完了しました!お疲れ様でした!
最後に
今回も1時間程度かかってしまいました。
初めての時は4時間くらいかかりました。2年目は2時間と少しずつ短くなっています。
そして、ここからが本題のエアコンクリーニング、さらにこれをまた取り付けると思うと毎回ゾッとします。それでもやるのは登山家の心境に近いものがあります。冗談はさておき、自分の目で見て、自分でとことん徹底的に掃除した方が絶対に気持ちが良いですもんね。
実は昨年と一昨年はファンまで外してドレンを手洗いするところまで分解しました。そこまでいくと1日がかりです。今年は良い洗剤が手に入ったのでここでやめておきます。次回はそちらの洗剤を使ってエアコンクリーニングをご紹介したいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた!
コメント