なんと、ウッドバルコニーに付けるパーゴラ屋根を設計することに!今回は、その経緯と作成したパーゴラ屋根の設計図をご紹介します。ごゆっくりと見ていってください!
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バルコニーの屋根の位置
2階リビングとバルコニーの位置関係はこちら。バルコニーの広さは7.5畳。
パーゴラ屋根はバルコニーの半分に付けました。
※実際はパーゴラではないので「パーゴラ風屋根」が正しいのですが、分かりやすく「パーゴラ屋根」と書いています。
パーゴラを職人さんが作ったことがない
パーゴラみたいな屋根を付けたいんですけどできますか?
パーゴラ?
ちょっと作ったことがないね~。設計図みたいなの作れる?
今回、お願いする職人さんは腕はお墨付きなのですが、普通の会社なら定年退職しているお年の昔ながらの大工さん。おそらく、日本家屋的な屋根は無数に作って来たんだと思いますが、いわゆるパーゴラ独特の洋風チックなデザインには縁がなかったようです。
そういえば、我が家の棟梁も海外製ドアの設置に手こずっていたのを思い出す。
パーゴラの設計図を作ることに
というわけで、素人なりに設計図を作ってみることになりました。大工さん的には簡単なものでも良さそうだったのですが、まかせてしまうと日本家屋風になりそうな気配を感じたので、詳しく設計図を作って渡すことにしました。もちろん素人なのでデザインやサイズ感の簡易的な設計図です。
ちなみにバルコニーの屋根は外構に含むことになっていたので、ここは建築士さんはノータッチ。なので大工さんと直接やりとりしています。(建ぺい率に注意)
Excelでレイアウトを考えてみる
まずは、Excelを使ってレイアウトを考えました。最初はこんな風に横長のパーゴラ屋根を付ける予定だったんですよね。1階も広く雨よけ対策したかったのもあります。
ただ、すでにバルコニーの掃き出し窓には庇(ひさし)が付いていて、この上にパーゴラを付けるのが、どうしてもおかしくなっちゃうんですよね。
パーゴラ風のデザインを発見
そんなある日、ネットでパーゴラを調べていると、縦長の屋根を付けているお家の写真を発見しました。それがまさにこんな写真でした。(写真は現物です)
パーゴラ屋根の特徴
これを元にパーゴラ屋根の特徴をまとめると、
どうでしょう?これでパーゴラの屋根ぽくなるのではないでしょうか。
平面図を作成
そして、完成した設計図がこちら。赤の正方形は柱の位置、周りの赤い部分は幕板です。青い透明部分は屋根で、UVカットの透明のポリカーボネードの波板にすることにしました。これは安さもありますが、軽量面的にメリットがあると考えました。
立面図を作成
現状を正確に計測
続いて、立面図も作成していきます。まず、現状のサイズを正確に測って記録していきました。
パーゴラの屋根が外壁にかなり近接するので、換気口をつぶさないように屋根の高さを調整する必要があります。高すぎても低すぎてもかっこ悪いですし、洗濯物を干す時の使い勝手や、雨が入り込まない高さも考えねばなりません。
立面図にパーゴラを追加
そして、たどり着いた結果がこちら。排気口はどうしても干渉するのでそこだけ開口してもらうしかないのかなと。雨水はバルコニーの外に直接流したいと思います。雨どいは付けません。
完成してみると、設計図と言ってもとてもシンプル…。確かに柱と屋根だけですもんね。
(補足)大工さんとの打ち合わせで、最終的に屋根の高さは両方の排気口の上になりました。
大工さんに設計図を見せる
その後、この設計図とパーゴラの写真などの資料をもとに大工さんと現場で打ち合わせをすることに。
こんな感じで分かりますかね~
これなら問題なさそうだね~
良かった!やはり問題はデザイン面だけだったみたいです。
パーゴラの構造を細かく伝えたら後はスムーズに話が進みました。この後は、材料の調達から加工まで大工さんにおまかせです。組み立てる前にペイントだけ自分たちでやりました。これもいつものウッドガード・ウォルナットです。
さいごに
以上、2階リビングのウッドバルコニーのパーゴラ風屋根の設計図を作成した経緯についてのご紹介でした。次回、完成したパーゴラ屋根の細部をご紹介したいと思います。
ご参考に慣れば幸いです。それではまた!
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