サイディングのつなぎ目本当に悩ましいですよね。。
お金がないならサイディング一択みたいな風潮があります。このブログでも、サイディングの目地については何度か取り上げてきましたが本当に悩ましい。
ただ、対策方法がないわけでもありません。そこで、我が屋が独自に調べたことと、実際に採用した「サイディングのつなぎ目が目立たない」方法をまとめましたのでご紹介いたします。ごゆっくり見ていってください。
ほとんどの家の壁が窯業系サイディング
散歩していると、あることに気が付きます・・・
ほとんどの家がサイディング!!
あの、つなぎ目がある外壁ですね。
いわゆる、窯業系(ようぎょうけい)サイディングと言われるやつです。
たまに塗り壁やタイルのおしゃれな家がありますが、極少数派。
そして、この窯業系サイディング、つなぎ目が外壁のデザインを途切れさせることで、多くの施主の心を萎えさせます。
すごく立派な豪邸でも外壁がつなぎ目だらけだと、残念に感じるのは私だけでしょうか・・・
お金持ちの家でもつなぎ目だらけなのはなぜ?
ただ、ふと思ったことがあります・・・
お金持ちの立派なおうちでも窯業系サイディングでつなぎ目だらけなことがあります。
これはつまり、ハウスメーカーがサイディング以外の方法を提案しなかった可能性が考えられます。
そういう家が多いような気がしてなりません。
なぜなら、外構に何百万もお金をかけているのに、外壁はつぎはぎだらけのサイディング・・・なんていう家があまりにも多いからです。
他の選択肢があれば、差額を払ってでもそちらを選んだ方もいたんじゃないかな~と思ってしまいます。
窯業系サイディングの残念なところ
フェイク感は許せてもつなぎ目は許せない

窯業系サイディングのデザインは完全にフェイクですが、かなりリアルで、肌触りもこだわって作られているものも多く、そういう商品は悪い感じはしません。むしろ、メーカーの頑張りに敬意を表します。
問題は、大事な家の表面に「つぎはぎ」がいっぱいあることだけです。せっかくキレイなデザインなのに、つなぎ目が多くてガタガタだと台無しだと思うんですよね。そこは、メーカーさんにお願いしたい。安いサイディングにも目立たなくする根本的なアイデアが必要だと思います。
「嫌だな」と一生思いながら住み続ける施主を減らすためにも・・・。
経年劣化が残念すぎる

以前、私が住んでいた実家も窯業系サイディングでした。
築20年になりますが、非常に厳しい状態になっています。
これは10年以上ほったらかしの悪い典型的な例ですが、コーキングがすべてはずれていたり、場所によってはサイディングがずれていたり・・・経年劣化による味なんて皆無です。
窯業系サイディングは、経年劣化時のリフォームまで考えて選ぶ必要があります。
高耐久のシーリング剤という選択肢も
現在は、30年高耐久のシーリング剤も存在します。
- ニチハ高耐久シーリング材・・・プラチナシール
- KMEW高耐久シーリング材・・・スーパーKMEWシール
ただ、需要が少ないのもあり価格も高いです。ぜひ、これは標準仕様にしていただきたいレベル。ただ、外壁補修屋さんのお仕事はなくなっちゃうかもしれないのが難しいところかも・・・。

つなぎ目が目立たないサイディングがある
なぜ、こんなに技術が進歩しているにも関わらず、このつなぎ目問題はなかなか改善されないんでしょう?と思って調べてみたらいくつかつなぎ目を対策するサイディングが存在していました。
それがこちら↓
東レ「ラップサイディング」の美しさ

東レは以前からサイディングのつなぎ目対策にはかなり取り組んでいましたが、この「ラップサイディング」は圧倒的な美しさがあります。数年前はなかったのでまさに次世代のサイディングですね。我が家の時はこれはなかった。。
ニチハ「四方合いじゃくり(シーリングレス工法)」

ニチハにもつなぎ目対策の商品が存在しました。「四方合いじゃくり」という高い技術力で実現しています。シーリングが汚くなって打ち直すというストレスから開放されるのであれば、お財布と相談する価値はあるかもしれません。
窯業系サイディング以外の方法も実はいろいろある
若干コストは上がりますが、その他の方法を取り扱っている建築会社もあります。
- ガルバニウム
- 木製系サイディング
- 樹脂系サイディング
- モルタル(これはむしろ安い。サイディングが流行る前はよく採用された。吹付け、リシン、スタッコなど)
- タイル
- ALC
- 塗り壁(漆喰、ジョリパッドなど)
- 本物の材質(木板、レンガなど)
最終的には、やはりコストとの戦いになりますが、ローコストハウスをめざすなら、コストを最小限に抑えたつなぎ目対策を選びたいところ。
サイディングのつなぎ目を目立たなくする方法がある
ただ、現実的には窯業系サイディングしか選べないハウスメーカーがほとんどだと思います。これが日本の住宅事情の現実でしょう。
そうなると、サイディングのつなぎ目を少しでも目立たなくする対策に頼るしかありません。たとえばこんな方法があります。
- 向きを縦にする
- 枚数を減らす(設計面から検討が必要)
- 色を変える(アクセント)
- 模様をつなぎ目に合わせる
- 目立つ部分だけつぎはぎのない壁にする
- つなぎ目が目立つデザインは選ばない

サイディングの板は縦長サイズになっていて、長い端どうしをつなげていく分にはつなぎ目は現れません。(コーナー以外)
この法則を頭にいれておくだけでも、かなりつなぎ目が減らせることになります。
最も効果的なのは板を縦に組むということでしょう。
1階と2階でデザインを変えてしまえば、よりつなぎ目は目立たなくなるはずです。
そして、縦長にしてもおかしくないデザインを選ぶことも重要です。
たとえば、木板やストライプのデザインがそれにあたります。
逆に縦にできないデザインは、塗り壁調、タイル、レンガなどがあげられます。

たどりついたサイディングのつなぎ目対策

これらを踏まえてたどりついた結果、我が家は1階を窯業系サイディングの縦張りに、2階はガルバリウムにすることに決めました。北欧風のデザインにしたかったので。よかったらこちらも合わせてごらんください。

さいごに
というわけで、我が家の長いサイディングのつなぎ目対策はここに終止符を打ちました。デザイン性を兼ね備えた方法では、現在できるる最安値の方法だと思います。ただ、シーリングは10年後、20年後にその本性を表してきます。またその時に結果報告をしたいと思います。
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