我が家は「オープンシステム(CM分離発注方式)」で家づくりをしましたが、保証についてはかなり気になっていた部分でした。今回は、オープンシステムの住宅瑕疵保険について、実際の体験談からご紹介したいと思います。ごゆっくりと見ていってください。
オープンシステム(CM分離発注形式)のおさらい
「オープンシステム」は、株式会社イエヒトの創設者である山中省吾氏が考案した建築手法で、同社の登録商標でもあります。
CM分離発注方式をベースに独自の仕組みを追加することによって、素人の施主でも手軽にCM分離発注方式を利用して家づくりができるようになりました。現在では全国で100社を超える建築業者がオープンシステムを提供しています。
我が家はこのオープンシステムを採用して家を建てました。
→イエヒトの公式サイトはこちら
→オープンシステムを採用している建築事務所検索はこちら
住宅かし保険(住宅瑕疵担保責任保険)とは
新築住宅に瑕疵が発生した場合、住宅品質確保法で定められた10年間は、住宅事業者が負担する補修費用などを補填する制度です。(中略)建設業者および宅建業者が倒産した際には、住宅の発注者・買主が2,000万円までの補修費用に関する保険金を保険法人より受けることが可能です。
住宅瑕疵担保責任保険協会より
住宅かし保険は、図の基礎や柱などの「構造耐力上主要な部分」と、屋根や外壁など「雨水の侵入を防止する部分」について10年以内に問題があった場合、建築業者が負担する補修費用などを補填する制度です。住宅瑕疵担保履行法で建築業者はこの保険に入るか供託金を預けるかどちらかの義務があることが定められています。オープンシステムで建てる場合も対象となります。
オープンシステムにも保証制度がある
オープンシステムには以下の保証制度があります。
- 住宅かし保険(住宅瑕疵担保責任保険)
- オープンシステム建物登録制度
オープンシステム(CM分離発注方式)の場合、ハウスメーカーや工務店となる中間業者が存在しませんので、業者が連名でこれらを契約する形になります。オープンシステム建物登録制度はオープンシステム独自のサポート制度です。詳しく後ほど。
オープンシステムの住宅かし保険とは
我が家の住宅かし保険の証明書がこちらです。この保険は業者が入るものなので保険契約者は業者名になっています。保険会社は国土交通省から認定を受けている保険会社になります。住宅瑕疵担保責任保険法人一覧はこちら。もちろん、我が家はこれに対しては一切支払いはありません。
証明書の裏面を見てみると↑こんな感じで業者の名前が連名で記載されています。ここには、屋根、外壁、基礎の業者名が記載されていました。その他の業者が担当した範囲は保証外ということですね。
オープンシステム建物登録制度とは?
建築工事には、
イエヒトより
1)業者の過失、工事ミスにより、他者に与えた損害。
2)工事中の火災、風水害、盗難等
3)設計事務所、業者の倒産
等のリスクがありますが、当然、オープンシステムにも同じリスクがあります。オープンシステム補償制度は、万が一、このような事態が発生したときに、経済的にバックアップする制度です。登録は、設計事務所よりイエヒトに行われ、登録に必要な費用は、原則として、設計事務所と、各専門業者が支払います。
オープンシステム建物登録制度は、株式会社イエヒトが提供する保守サポートシステムです。住宅かし保険よりももっと広い範囲で施主の家を建築会社と専門業者で保守サポートするものです。
実際のオープンシステム建物登録制度の保証書
実際のオープンシステム建物登録制度の保証書がこちらになります。家の引き渡し後に建築士さんから頂きました。この表紙と別に補足資料があってそちらにそれぞれの武備のより詳しい補償内容が記載されています。
長期保証部分
長期保証部分は、基礎や柱や屋根など、住宅かし保険と重なる部分が多く5~10年が設定されています。
短期保証部分(一部)
短期保証部分は、給排水工事や電気工事など3ページわたってかなり細かく書かれています。保証期間は2年のものが多かったです。
登録者は連名
オープンシステム建物登録制度もこういう感じで業者が連名で記載されています。この中に建築士事務所の名前はありません。あくまでも、施主と業者間の保守・サポート契約ということですね。
まとめ
以上、我が家が採用したオープンシステム(CM分離発注方式)の保証についてのご紹介でした。思っていた以上に保証はしっかりされていると感じました。特にオープンシステム建物登録制度はとても重要な仕組みで、これがあるおかげで我が家は分離発注方式が採用できたと思っています。
ご参考になれば幸いです。それではまた!
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