2021年、無料の年賀状作成ソフト「はがきデザインキット」インストール版の提供が終了しました。今回は今年の「はがきデザインキット」の詳細と、「年賀状ソフト難民」となった我が家の「はがきデザインキット」から移行先について調べたことをご紹介したいと思います。
はがきデザインキットが終了に!?
今年も、年末恒例の年賀状を作成しようと「はがきデザインキット」を起動しようとしたところ・・・
ネットワークエラー
エラーID:12
いつも、はがきデザインキットをご利用いただき誠にありがとうございます。この度、インストール版のサービス提供を終了させていただきました。現在、住所録の書き出しのみご利用いただけます。
なんと、もう使えないというメッセージが。
え、、、まじ、いきなり言われても・・・
はがきデザインキットは終了と復活を繰り返していた
2020年1月に一度終了
日本郵便が無料で提供していた「はがきデザインキット」のサービスの多くが、今月(2020年1月)いっぱいで提供を終了する。
こちらの記事によると、2020年1月の年賀状シーズン終了に合わせていったん終了していたようです。
2020年10月復活
と思いきや、この年の10月に復活しています。季節限定のサービスなんですかね。確かに1年で2週間くらいしか使わないので閉鎖しても気づかなそう。
【はがきデザインキット】
2021(令和 3)年用年賀葉書などの発行および販売
直感的な操作で、誰でも簡単に楽しく年賀状デザインがつくれるソフト、「はがきデザインキット」(PC インストール版、スマートフォンアプリ版)を今年も 2020 年 10 月 29 日(木)から公開します。
2021年11月復活・・・ならず
この流れで2021年も復活か?と思いきや・・・
【はがきデザインキット】
2022(令和 4)年用年賀葉書などの発行および販売
直感的な操作で、誰でも簡単に楽しく年賀状デザインがつくれるソフト、「はがきデザインキット」(Web 版、スマートフォンアプリ版)を 2021 年 11 月 1 日(月)から公開します。
<中略>
※「はがきデザインキット」(PC インストール版)は提供を終了いたしました。
う~ん、今年はついに復活ならず~
住所データは大丈夫?
そうなると、心配なのが住所録データ。見れなくなってしまう!?と一瞬ゾッとしましたが、こちらは問題なく開くことができました。
住所録をCSVデータ(カンマ区切りデータ)で書き出す機能はそのまま使えたので、これを使って自分で好きなソフトに移行してね♪ということでしょうか。
WEB版のはがきデザインキットの3つの印刷方法
今年は、WEB版の「はがきデザインキット」で以下の3つの印刷方法が提供されています。
- 郵便局で印刷
- コンビニで印刷
- 自宅プリンターで印刷
それぞれの料金と手元に届くまでの時間を比較してみました。
はがきデザインキットの印刷方法の比較
料金 | 時間 | |
---|---|---|
郵便局で印刷 | 印刷代:140円(普通紙) はがき代:63円/枚 ゆうぱっく送料:810円 | 最短で翌々日 |
コンビニで印刷 | 印刷代:80円/枚 はがき代:63円/枚 | 即日 |
自宅プリンターで印刷 | インク代: はがき代:63円/枚 | 即日 |
郵便局で印刷の場合
郵便局で印刷の場合、はがき代を含めると1枚あたり203円となります。さらにゆうパックの送料がかかるのでちょっと割高感があります。商品のお届けが最短で翌々日なのですが、お届先が自宅なので時間の余裕が必要ですね。
コンビニで印刷の場合
また、全国のセブンイレブンでも印刷ができるようです。年賀状を別途購入して、マルチコピー機にセットして自分でプリントする形になります。こちらは、はがき代を含めると1枚あたり143円なので、郵便局にくらべると60円安くプリントをすることができます。即日利用ができるので、時間がない時は良さそうですね。
自宅プリンターで印刷の場合
自宅のプリンターで印刷する場合は以下の説明の記載があります。
「はがきデザインキット」のWEB版からPDFをダウンロードしてプリンターで印刷してね・・・ということなのですが、う~ん、どうなんでしょう。
一見親切なように見えますが、実質的にはがきデザインキットに印刷機能がなくなったということになります。これにより、自宅プリント勢はWEB版の「はがきデザインキット」か、他の年賀状ソフトか、どちらかに移行しないといけなくなりました。
とうとうこの時が来てしまいました。無料なので文句は言えませんがこれぞまさに無料サービスの闇ですね。むしろ「今まで長い間ありがとう」と合掌して、移行先を検討したいと思います。
ありがとう、はがきデザインキット(インストール版)
はがきデザインキットWEB版に移行するべきか
はがきデザインキットWEB版に移行するべきかという問題ですが、結論から言いますと、以下に該当する場合はWEB版に移行する価値があるといえます。
- 今後はプリンターは使わない
- 今後もプリンターを使うが、PDFファイルを年賀状にキレイに印刷できる
- そんなに印刷しない(多くても5枚程度)
- ここにしかない好みのデザインがある
- CSVデータを自分で取り込める
- 住所録データを別途自分のPCで管理する
基本的にこれに該当しない場合は、他のソフトに乗り換えた方が幸せになれると思います。その理由をまとめてみました。
乗り換えた方が良い理由①住所録データの管理方法が難しい
これが最も大きな理由ですが、住所録データは個人情報そのものです。自分のデータではなく他人の個人情報なので、より慎重に扱う必要があります。WEB版に住所録をアップロードするということは、一時的であってもサーバー上に住所録が保存されることになります。
また、公式サイトにもあるように、2020年度を最後に宛先調機能(住所録)のサービスも終了になっています。なので、今後も「はがきデザインキット」を使いたい場合は、自分で住所録データを別途管理する必要があります。
そして、このように仕様がころころ変わる状況なので来年以降「はがきデザインキット」に頼るのはリスクがあると言わざるをえません。
乗り換えた方が良い理由②PDFの印刷が面倒
これも大きな理由ですが、これまでの「はがきデザインキット」はパソコン上でそのまま印刷ができましたが、今年からは一度PDFでダウンロードしたものを印刷しないといけなくなりました。
プリンタの設定やPDFに慣れていない方にとっては敷居が高くなってしまいました。デザインした後にテスト印刷する時も、その都度ダウンロードする必要があり実用的とはお世辞にも言えません。
あと、画像のように住所録が1ファイルにまとめて出力されるので、細かく指定したい時に面倒です。もちろん、印刷履歴も残りません。(今年誰に送ったなど)
乗り換えた方が良い理由③CSVデータがスムーズに取り込めない可能性がある
実際にCSVデータを取り込んでみたのですが「番地は12文字以内で入力してください」とエラーが出ました。
ここで注意が必要です。CSVファイルをExcelで修正してしまうとデータが壊れる場合があります。たとえば、ハイフン付きの番地が日付に変換されてしまったというのは良くあるケースです。CSVデータの取り扱いをご存知でない方の修正はおすすめできませんし、修正ミスが発生する可能性があるので慎重に修正が必要です。
おすすめの移行先の年賀状ソフト
おすすめの移行先として年賀状ソフトも検討候補に上がります。こちらは、また別の記事でまとめたいと思います。
- 筆王
- 筆ぐるめ
- 筆まめ
まとめ
以上、今回は「はがきデザインキット」の3つの印刷方法と、おすすめの移行先についてご紹介でした。次回、我が家が移行した筆王の移行方法をご紹介したいと思います。ご参考になれば幸いです。
それではまた!
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