前回に引き続き、間取りをExcelで作る方法についてまとめたいと思います!
今回作成する間取りのイメージです。
1.部屋を作る
まずは4帖の玄関スペースを作りたいと思います。
前回の記事で作成した基本の図形をコピーします。
今回は6帖の基本図形をコピーして貼り付けてみましょう。
貼り付けたら、サイズを変更します。
図形の右下をドラッグして2×2の正方形をにします。
「玄関」と入力しておきます。
うまくテキストが編集できない場合は、図形を右クリックして「テキストの編集」を試してみてください。
2.部屋を素早く確実にコピー、移動する
図形をコピーするには、これまでやってきた「コピー&ペースト」で十分なのですが、
ちょっと便利なExcelの操作をご紹介します!
Ctrlとドラッグで図形をコピー
まず、「玄関」を選択します。
(文字選択状態になる場合は、枠をクリックしてみてください)
この状態で「Ctrl」キーを押しながら、図形をドラッグしてみてください。
マウスの左ボタンを離すと図形がコピーできると思います。
この方法だとマウスとキーボードの操作だけで図形がコピーできるので
作図がスピーディーにできるのでおすすめです。
Ctrl+Shiftとドラッグで図形をコピー
さらに、もう一つ便利なExcelのコピー操作をご紹介。
今度は「Ctrl」キーと「Shift」キーを同時押ししながら、先ほどと同じ操作をしてみてください。
平行垂直に移動しながらコピーできるようになります。
この方法を使えば、より位置合わせをするのが楽になります。
「Shift」キーを押すと、平行垂直移動できるようになるので、
「Shift」キーと「Ctrl」キーの合わせ技ということになります。
こんな感じで、コピーできたでしょうか?
コピーした図形には「廊下」など名前を入力してください。
グリッド(セル)に合わせてサイズ変更
上記の方法と、グリッド合わせを使うとより作業効率が上がると思います。
グリッド(セル)合わせについては、基礎編を参照してください。
3.必要な部屋を用意する
部屋を作る方法、サイズを変更する方法、移動する方法を覚えたら
いよいよ本題の間取り作成です!
必要な部屋を用意して、間取りを考えるいちばん楽しい時間です!
まずは、必要な部屋を洗い出して、図形を作ってみましょう。
今回は、以下のような部屋を用意しました。
2Fも用意します。
4.外枠(外壁)を用意する
だいたいの規模感のイメージをつかむために、家の外壁となる外枠を作ります。
総2階建てで、1Fと2F合わせて100㎡の間取りで考えてみたいと思います。
1Fの面積は50㎡になりますので、縦横の組み合わせは以下のパターンが考えられます。
今回は「7マス×9マス=52.2㎡」を採用したいと思います。
まずは、同じように長方形を作成します。
ドラッグして「7マス×9マス」に広げます。(横長にしています)
外枠は、一番下になってほしいので、
「最背面へ移動」の設定をしておきます。
(図形を右クリックして、「最背面へ移動」)
見た目も少し変更しておきましょう。
枠線は「黒」、背景色は「塗りつぶしなし」に変更します。
(書式の変更は前回の記事も参考にしてみてください)
線の幅は「1.5pt」のちょっと太めにします。
外壁が変形している場合もあると思います。
その時は、長方形の組み合わましょう。
重なった部分の線は消したいところですが、
部屋の図形を配置すると見えなくなりますのでよしとします^^;
(小技で消すこともできますが・・・ここでは割愛します)
5.枠に部屋をはめこんでいく
それでは、ついに部屋を枠にはめこんでいきましょう!
!?
なんと入りきらない部屋が・・・(トイレ、パントリー、押入れ、床の間がはいりませんでした)
理想と現実のギャップですね;;
試行錯誤の上、さまざまな葛藤と戦った結果がこちら・・・。
もはや、最初の面影は玄関だけ^^;;;
土地や坪単価の関係で、どうしても外枠が制限されてしまうと思いますが
できる限り妥協のないために無駄のない空間をなくしていきたいですね。
(たとえば、廊下を極限まで減らせる配置にする・・・など)
ゾーニングは大事
ゾーニングは、間取りの中心となる家族の集まる憩いの部屋を配置したり、
生活導線やプライベート空間、水回り空間など
ライフスタイルを図面に反映するのにとても有効な手法です。
本来は間取りを作成する前に作成するものですが、
何度も修正してもだんだん崩れていく場合があるので、
間取り作成中は常に意識しておくと、
無駄のない、疲れない、居心地の良い空間を作ることができると思います。
今回は1Fを以下の4つのエリアに分けて、それぞれに優先度を付けて設定してみました。
1.滞在時間の長いエリア
2.リラックスエリア
3.外部接続エリア
4.水回りエリア
これもすべて図形の応用で可能です。
今回はここまでにしたいと思います。
ここまでできれば、これをベースに、
家族や営業マンと間取りを検討するということも可能だと思います。
次回は、パーツの作成方法を書いていきたいと思います。→次の記事へ